キューブ:立方体を用いた、テンション構造のオブジェ。
ナナメに保持されたキューブをテンション材が固定する
バックミンスターフラー、ケネス・スネルソンで有名な「テンセグリティ」に類似する。
テンセグリティでは、引張材は(圧縮材端部で)交わるものの、圧縮材:パイプは互いに交わらない。
本オブジェでは逆に、引張材は互いに接せず、圧縮材=キューブは上下端の一点で互いに接する。
単に立方体を傾けただけであるが、本頁写真で示すように、見る角度でユニークな表情となる。
基壇はシンプルな三本支柱。下端に上方からのケーブルがアンカーされる。
ケーブルで固定されて初めて安定するため、製作時:完成するまでは不安定である。しかもナナメ。コツをつかむまでは製作は苦労した。
キューブがナナメであることより、床を設けることが難しく(下図)、建築として用いるのは難があるかもしれない。
しかし街中のオブジェ、あるいはシンボルタワーとしてならばすぐさま実現可能である
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